詩と愛

詩と絵のアイデア

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

25 僕

ラブ。 僕ラブ16を目標に詩作を続けてきたという事実と、下痢が止まらなくなったという事実と、耳鳴りが止まらないという事実がぼくの近況を詳らかに説明してくれる。終わってしまっていると言える。 僕ラブにて需要不明の詩集を出す予定であるが、詩の体裁…

24 ぐ

GU。 たまにかわいいTシャツを売っている店である。最近ではセーラームーンとコラボレーションをしていたように思う。 セーラームーンとは、一般的には月に代わっておしおきをする人のことを指す。現代の日本では月がおしおきをすることはないとされていると…

23 大

学生になったはなよちゃん。 大学に入ってスクールアイドルとは無縁の生活を送るはなよちゃん。 大学の友達と海に行くはなよちゃん。 渚で波に驚いて持っていたレモン・ソーダを落とすはなよちゃん。 流れ出ていくレモン・ソーダとそれを拾おうとするはなよ…

22 落

雷。 雷はどこに落ちるのかわからんので恐い。いつ鳴るかわからんので恐い。これは人間が自らの「理性」に頼りきっていることに起因する。「理性」が全てを白日の下に晒してくれるのだという幻想に起因する。 その傲慢さに慣れてしまったぼくたち人間は、不…

21 旬

。 魚自体がおいしいのに、旬の魚はもっとおいしい。異常事態である。 人間にも旬があったらおもしろい。夏は旨いが、冬は食べられたものじゃない。といった感じの。 人間を捕獲するときは魚と同じように、網が有効である。たとえば新宿駅で網を張っておくと…

20 電

車。 電車の規則正しい揺れに眠気を誘われるのである。 ではおやすみ。

19 超

超。 「超えていこう」と頻繁に思う。 何を超えていくつもりなんだぼくは? などと頭をひねったところで、幼少期に母親から、ぼくの話には主語と目的語がないからわかりにくいと説教を受けたことを思い出す。「超えていこう」もまさにそれである。三つ子の魂…

18 韻

「冬の箱庭」 落葉の原野は、秋の面影を残したまま、久遠の湿雪、時の螺旋のはじまり。順う星空の澤い、仄香、姫椿の閉じた花、無音の凍てつき、時の左舷の味わい。 雪融けのほとり、陽の昇る音、北から、絢なす希み虚しく、恋の河川と化したり。吹き染めよ…

17 山

。 サンカと呼ばれた人々もその子孫も、いまはラッシュ・アワーの駅で新聞を広げて大あくびをしている。 文明から離れて、というのはどうも現代文明を駆け抜ける人間たちにとって憧れであるらしい。「山ガール」という言葉が生まれ、自然への回帰が進められ…

16 乙女

椿。 乙女椿と思しき花が、職場近くに咲いていてかわいらしく思っていたところ、今となっては茶に染まり、地に落ちてしまっている。とてもかなしい。 とてもかなしい日は葬式であるが、葬式がとてもかなしい日であるかはわからない。死は感情を超越してしま…

15 休

休。 休みの日に独特の空気というものがある。 穏やかで暖かな大気がそこかしこを巡り巡って、ぼくたちのもとへとやってくるあれである。 つまるところ、春である。春の到来である。春の雰囲気は休みの日のそれとそっくり(いわゆる、クリソツ)なのである。 …

14 センチメンタル

ジャーニー。 ハッチポッチステーションである。 センチメンタルなジャーニーとその他大勢の楽しい仲間たちの人生が織り成す壮大な物語。 そう、人生とは物語なのである。FFXでアーロンも言っていたからまちがいない。ちなみに、物語は人生とは限らない。 人…

13 絵

りんちゃんの残滓を掬い取ろうとするはなよちゃん | 鈴木F [pixiv] http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=62239058

12 干からびた

みみず。 みみずが干からびると、はなよちゃんがそれを拾って帰ってきてしまう。 はなよちゃんが干からびたみみずを拾って帰ってきてしまうと、ぼくは少しだけ叱らないといけない。叱らないと、干からびたみみずを拾って帰る大人になってしまう。 これは善い…

11 麗

うららかな春の陽気、と言われたところで「うららかな」のあたりがどうもピンと来ない。正確な意味を求める諸氏におかれては、お得意のスマホ・ポチポチで上手にやればいいのであって、ここではうららかについてこれ以上の詳細は記載されないのであるが、ど…

10 四

四月である。死月とも書く。 そこいらで生き物が生まれ、死んでいく。生死の季節である。 人間も多くが生まれ、そして、死んでいく。生死の季節である。 新しい環境に馴染めずに死んでいく者たちが少しでも減るように祝福と祈りを捧げたいところではあるが、…