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詩と愛

詩と絵のアイデア

22 落

雷。

雷はどこに落ちるのかわからんので恐い。いつ鳴るかわからんので恐い。これは人間が自らの「理性」に頼りきっていることに起因する。「理性」が全てを白日の下に晒してくれるのだという幻想に起因する。

その傲慢さに慣れてしまったぼくたち人間は、不確定な状況を恐れる。しかしながら、考えてもみれば人生には不確定なことしかない。よって、人々はびくつきながら日々を過ごしている。びくびくとしている。穴蔵に閉じ籠ってしまいたい気持ちでいっぱいである。しかしそこいらに穴蔵があるわけでもないため、仕方なく外を彷徨いているのである。大した目的も抱かずに。ただ、雷に打たれないようにと祈っている。それだけの存在である。