詩と愛

詩と絵のアイデア

18 韻

「冬の箱庭」

 

落葉の原野は、秋の面影を残したまま、
久遠の湿雪、時の螺旋のはじまり。
順う星空の澤い、仄香、姫椿の閉じた花、
無音の凍てつき、時の左舷の味わい。

 

雪融けのほとり、陽の昇る音、北から、
絢なす希み虚しく、恋の河川と化したり。
吹き染めよ、小鳥、海の産声を灯したまま、
只去る其の日、歌いつ、時の下弦を待ちたり。

 

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完璧に踏むのは難しい。