2017-04-09 18 韻 「冬の箱庭」 落葉の原野は、秋の面影を残したまま、久遠の湿雪、時の螺旋のはじまり。順う星空の澤い、仄香、姫椿の閉じた花、無音の凍てつき、時の左舷の味わい。 雪融けのほとり、陽の昇る音、北から、絢なす希み虚しく、恋の河川と化したり。吹き染めよ、小鳥、海の産声を灯したまま、只去る其の日、歌いつ、時の下弦を待ちたり。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 完璧に踏むのは難しい。