詩と愛

詩と絵のアイデア

10 四

四月である。死月とも書く。

そこいらで生き物が生まれ、死んでいく。生死の季節である。

人間も多くが生まれ、そして、死んでいく。生死の季節である。

新しい環境に馴染めずに死んでいく者たちが少しでも減るように祝福と祈りを捧げたいところではあるが、自分のことで手一杯である。

だがしかし、さあ、生き延びて、斜陽に傾ぐ家々の灯火とならんことを。