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詩と愛

詩と絵のアイデア

9 多

青春は多面体構造だ、という話。

「正」n面体というと違う気がする。青春はどちゃどちゃにゆがんでいるのである。球体というのも違う気がする。青春が球体をしていると知ったら卒倒する青春ボーイズ&ガールズがいる以上、否定せざるを得ないのである。

青春は「固体」か? 液体とか気体とかの方がイメージに近いのでは? などという話をしたいわけではなく、ぼくはただ、青春は多面体構造であると言いたいだけなのであって、青春がどんな態をとっていようがおかまいなしなのである。

 

それはそうと、ぼくたちは青春の一面、あるいは、せいぜい二面程度しか見ることができない。青春は外から覗き込むには複雑に過ぎる。人間は単純化が好きな動物であるから、ミクロな視点では複雑なフラクタル構造も、平滑な単層構造として捉えてしまいがちである。一方で、内からはそもそも観測が難しい。青春の只中にて、メタ視点の好奇心を維持できるほど、ぼくたちの心は強くできていない。誰しも、青春を駆けることに必死になってしまうということである。そういうわけで、ぼくたちは青春の一面、あるいは、せいぜい二面程度しか知らないのである。

しかし、青春は多面体構造である。これは単なる仮説に過ぎない。いかんせん、証明は困難を極める。一般的事実として証明することは難しい。そのため、ぼくたちは青春の一面、一面を丁寧に白日の下に晒していくのである。全てを明らかにするのは無理であっても、それが57面体でないことや1694675276面体でないことは証明可能なのである。n面体の青春が現実にいかなる形を取っているのかを見ていくこと、ぼくはそのことに非常な興味を持つ者の一人である。