詩と愛

詩と絵のアイデア

2017-04-09から1日間の記事一覧

19 超

超。 「超えていこう」と頻繁に思う。 何を超えていくつもりなんだぼくは? などと頭をひねったところで、幼少期に母親から、ぼくの話には主語と目的語がないからわかりにくいと説教を受けたことを思い出す。「超えていこう」もまさにそれである。三つ子の魂…

18 韻

「冬の箱庭」 落葉の原野は、秋の面影を残したまま、久遠の湿雪、時の螺旋のはじまり。順う星空の澤い、仄香、姫椿の閉じた花、無音の凍てつき、時の左舷の味わい。 雪融けのほとり、陽の昇る音、北から、絢なす希み虚しく、恋の河川と化したり。吹き染めよ…